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Tuesday, February 21, 2006

青春至上主義『リンダリンダリンダ』DVDがやっと発売

リンダリンダリンダ

かつてこんなにDVDが発売されるのを待っていた映画もない気がする。
最近は毎月4,5本は邦画のDVDをある種惰性の中で買い続けていて、
気づいてみればamazonから届いていたなんてもんばっかりなのだが、
これに関しては届く日を心待ちにしていた。

映画館で3回見た。3回は自己最多記録で、他に3回観たのは
「ALWAYS三丁目の夕日」「下妻物語」ぐらいしかないが、この2作の
3回は様々な不可抗力があっての結果なので、本当に観たいと思って
観たのは「リンダリンダリンダ」しかない。

そんなに好きなのにレビューでは★は3.5なのかよ、という声も
聞こえてきそうだが、なんていうかこの映画、中毒性があるのである。
観れば観るほど味が出てくる青春映画だったりするのである。
青春映画大好きっ子で、青春映画を見慣れているはずの僕も
最初観たときは、「これ青春映画なんだろうけど、なんなんじゃこりゃ???」
という疑問の方が爽快感とか面白さよりも勝っていたような気がする。

その疑問を解き明かすべく、その後2度映画館に足を運んだ。
その結果としての、現時点での僕のこの映画に対する考えは、
一般的に青春映画は青春=爽やかな熱さを軸に置いてくることが多いが、
この映画は何処か乾いた視点で青春を捉えているような部分が
軸となっているということ。そして、それが青春に対する憧憬の念を
むしろ一層強くしていて、他のベタな青春映画とは一線を画している。
また何回か観たらこの考えも変わってしまいそうな気がするけど、
簡単に言うとそんな映画なんじゃないかなと思う。

とりあえず、待ちに待ったDVDなので、早速4回目の鑑賞をしたいところ
なのだが、どうも熱っぽいので、今日はさっさと寝ます。

ホントはある種この映画の対極にある「シムソンズ」も観てきたので、
その感想も書きたかったんだけどなあ・・・

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Tuesday, February 14, 2006

『パッチギ!』★★★☆

パッチギ ! スタンダード・エディション

舞台は1968年、京都。若者の恋と喧噪を軸にし、日本と朝鮮の問題を
交えつつ、そのエネルギーを見せつける青春映画。

監督:井筒和幸
出演:塩谷瞬 、高岡蒼佑 、沢尻エリカ 、楊原京子 、尾上寛之


途中までは何故この映画が映画賞を取りまくり、
沢尻エリカが新人賞を取りまくりなのか疑問で仕方がなかったが、
ラストシーンの沢尻エリカを観て、後者については合点がいった。
それまで映画の中で露出を控えていたのが、このシーンの為にあったのか
という定番といえば定番のやり方なんだけど、それをちゃんと実行できている。
全然好きじゃなかった井筒監督を見直した瞬間だった。

ただ作品として1位をあげるような作品かと言われれば首をかしげざるを得ない。
こういう題材をやるとそれだけで評価されるのかな?実際は安いロミオと
ジュリエットをやるためだけの舞台装置でしかないのに。

確かに青春映画にアクセントを加えたという意味では、
それらの要素はうまく働いていた。
キャスト・フォーククルセイダーズ・朝鮮問題と下地だけは実によくそろっている。
その上に作られたものは平凡であっても、準備は良くできている。
準備の段階で失敗している映画なんて死ぬほど
あるのだから、これは青春映画としてはなかなかの映画だとは思う。

井筒監督ははっきりいって好きじゃないが、この映画は他の井筒作品よりは
ずっと痛みが少なく、観るモノに優しい作品であることは間違いない。
この作品で井筒すげーなあと思った人は、過去の井筒作品を観てみれば、
僕の言っていることがわかると思う。
爽やかな想いに浸っていたいなら、もちろんやめたほうがいいけど。

僕としても沢尻エリカの好印象のまま、ここで記憶をクローズしたいので、
間違っても続編なんて作らないで欲しい。そもそもこの題材で2はあり得ないし、
勢いこそが武器である井筒映画に続編は無理だろう。
この映画はあくまで、準備が良くできていた映画だったのだということを
忘れてはならない。

まあ、でも本人がもうやるって言っちゃてるし、公開カレンダーにも
載っかっちゃってるからなあ。

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Sunday, February 12, 2006

1日4本映画館で映画を観るとどうなるか?『春の居場所』→『サイレン』→『燃ゆるとき』→『男たちの大和』

答え=意外とハイテンション

もっともこれは僕の映画集中力が下がってきてるせいもある。
以前はもっと集中して映画を観ていた。
映画館に行くことそのものがもっと特別であった頃は、
一回観ただけでも映画の細部まで記憶できていたものだ。

つまりそれくらい集中して観ていたわけで、
ハイテンションなんてことはなく、もうぐったりだった。
1日3本なんて見たら頭痛は確実で、
ナロンエースは僕にとって映画館に行くときには
なくてはならないお供だったのである。

もちろん今でもナロンエースのお世話にはよくなるのだが、
以前よりはだいぶ減った気がする。
最近は妙な鑑賞体力がついたという面もあったりするけど。
舞台挨拶に行くようになってから、昔は決して座らなかった
鑑賞するのにベターとさえ言えない席で鑑賞する機会が多い。
昔は後方ど真ん中を何がなんでも死守していたものだが、
本当に妙な体力がついてしまった。

東京国際映画祭で体験した六本木ヒルズ7番スクリーン最前列
なんかは脅威ポジションで、あれを経験すれば大抵の
ポジションはこなせる気がするw
鑑賞ポジションの限界に挑戦したい人は是非どうぞ。
アイマックス+見上げる席は間違いなく通常の3倍疲れます。


何はともあれ1日4本映画館鑑賞の自己新記録を樹立。
建国記念日に公開になった邦画を公開日に一気に制圧できたし、
ホントは最初の2本でやめるところを、男臭い映画を観て修正してこいと
背中を押してくれた友人には微妙に感謝したい。


●1本目
『春の居場所』★★☆
春の居場所

鷺澤萌の絶筆となった作品を映画化。
高校2年の冬を題材にした青春映画。

監督:秋原正俊
出演:堀北真希 、細山田隆人 、柳沢なな 、城咲仁 、佐藤藍子

だらだらとした小品青春映画である。
前半は鷺澤萌の繊細さが活きているシーンがそれなりにあり悪くないが、
終盤はその空気を維持できず、失速感が大きい。
またカメラの画質がやたら荒かったり、ロケーションの細部の
こだわりが不足していたりと、予算ない感が出過ぎている。
堀北真希などキャストの素材はそれなりであったし、
いくつか良いシーンもあっただけに、もったいない。

まあ堀北真希が大人になったら佐藤藍子ってのは、
大人になったら内山理名(「深紅」)よりはマシだったかもしれない。

●2本目
『サイレン』★★☆
サイレン

同名ゲームを題材に「ケイゾク」「トリック」の堤幸彦が監督した新感覚スリラー。
29年前に謎の失踪事件が起きた島で怪現象に巻き込まれていく話。

監督:堤幸彦
出演:市川由衣 、森本レオ 、田中直樹 、阿部寛 、西田尚美

ホラー映画は大っ嫌いな僕が勇気を振り絞り鑑賞。
堤幸彦が撮るホラーってどんなものか?という興味を持ってみたのだけど、
正直たいしたことなかった。
やってることは安いホラーと一緒で、深みのあるじわじわとした怖さはない。
映像的にびっくりはさせられるんだけど、あくまで直接的な表現。
ウリであった5.1chを駆使した立体的な音による恐怖は、正直感じきれなかった。
あまり中央の座席ではなかったということもあったかもしれないが、
それを確かめるためだけにもう一度観る気にはなれない、そういう映画。
終盤の展開は、納得はできないが、やられた!とは一応思えるぐらいの
大ざっぱながら伏線はあるので、脚本はそれなりに評価したいと思う。

●3本目
『燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY』★★☆
サイレン

高杉良のマルちゃんを題材にした同名小説が原作。
アメリカ進出を果たした「マルちゃん」を襲うアメリカの荒波に
日本的経営手法で戦いを挑む話。

監督:細野辰興
出演:中井貴一 、大塚寧々 、長谷川初範 、中村育二 、津川雅彦

1000円の前売り券で、劇場窓口でマルちゃんの250円するカップラーメンを
もらったので、実質750円で鑑賞できた素晴らしく経済的な映画。
内容は大前研一なんかが喜びそうな21世紀サラリーマンどもよ目覚めよ!
みたいな話で、昔はビジネスパーソンたちは次々とアメリカに突っ込んで
いったんだよ。今ちゃんと中国とかに突っ込んでいけてる?って具合。
全体的にやぼったーい演出が多いし、とにかく事象が唐突に起こり、
それに対症療法みたいなストーリー展開なので、全体的な流れからくる
面白みと盛り上げが足りない。簡単に言うと古い邦画スタイル。
今のやつらに送るメッセージ映画としてはやや不適な演出だとは
思うが、もちろん興行ターゲットはそっちじゃないので、これは正しい
スタイルなのかもしれない。たまにはこんな映画を、おじさんたちに囲まれて
観るのも経験としては良い。

●4本目
『男たちの大和/YAMATO』★★★
男たちの大和

言わずと知れた戦艦大和を巡る乗務員たちとその家族の物語。

監督:佐藤純彌
出演:反町隆史 、中村獅童 、鈴木京香 、松山ケンイチ 、渡辺大

よもやこんな大ヒットになるとは思っていなかった。だって東映だもん。
ヒットしたって言ってもやっぱり東映なので、内容はアレに違いないと
思っていたのだが、いよいよここまでロングランとなると、いったい
どんなことになっているのか観ざるを得なかった。

結論から言うと、予想よりはるかに良くできた映画だった。
何より大和のセットが素晴らしく、終盤の戦闘シーンはこれまでの
東映のショボショボ映画のイメージを払拭するだけの
気合い溢れる映像に仕上がっていた。
感動作との評判に関しては、まあそりゃ人が死ぬ話どころか、
人が死にに行く話なわけで、これで感動させられないなら、
そんな監督は廃業したほうがいい。見せるべきはそれにプラスして
積み上げられる要素であったはずだが、残念ながらその領域には
達していなかった。

やっぱりクソみたいなテロップとか、うざったい音楽とか、
やっぱりやってしまう古くさい演出手法の数々が使われるあたりは、
流石東映クオリティですなと感心。
今はまだこれでやっていけるだろうけど、そのうちこの会社も
大艦巨砲主義と同じように滅び去っていくんじゃないだろうか。
この映画のヒットに満足して、また同じ場所に留まろうとするんじゃないの?
大和のように時代の犠牲になれるならばまだ良いけど、
何も残さずただ消滅しそうで怖い。


シネマサンシャインで観た「燃ゆるとき」「男たち大和」は共に東映配給。
昭和臭い映画を観たければ東映の映画を観ておけば間違いない。
「春の居場所」の舞台挨拶で堀北にふやけ、「サイレン」で市川由衣萌え
していた僕も、東映様の漢映画を2連続で観たことで、だいぶ漢になれました。
漢なら東映の映画を観るべし!

「2005年の東映配給作一覧」

北の零年
劇場版AIR
ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島
映画 ふたりはプリキュア マックスハート
四日間の奇蹟
フライ,ダディ,フライ
劇場版 金色のガッシュベル!! メカバルカンの来襲
劇場版 仮面ライダー響鬼(ヒビキ)と7人の戦鬼
魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁
深紅
鳶がクルリと
まだまだあぶない刑事
同じ月を見ている
映画 ふたりはプリキュア マックスハート2 雪空のともだち
男たちの大和/YAMATO

やっぱ東映すげーな、おいw
ぷりてぃーできゅあきゅあしながらマジレンジャーとは
流石に僕もついていけません。

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