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Saturday, March 19, 2005

『いぬのえいが』(映画館)★★★

おいおい3月初エントリーかよ、やべーよ。
3月入ってからB型インフルエンザ→無理して悪化→直ったと思ったら風邪
→A型インフルエンザ→治ったと思ったら花粉症全開&風邪って。
それに加えて激務続き。察してよ。だからホントは試写会で観たのに、
公開日に観てきました!やる気みせました!っていうことにしてもいいでしょ?
とか言ったら駄目とか言われました。ひどいです。鬼です。
ローレライの感想もさっさと書けとか言われました。


『いぬのえいが』(映画館)★★★

inunoeiga

とりあえず、僕は別に犬は好きじゃない。
中学生の頃だったか、上野動物園に観察授業に行った帰り道に、
どうもケモノ臭さが染みついていたのがまずかったのか、
犬に追っかけられたことあったし。つまりむしろ嫌いという部類に入る勢い。
自分のことで手一杯なのに、動物の責任なんか取れるわきゃないので、
飼いたいなどと思ったことも一度もない。
そんな僕が、犬好きをターゲットに企画されたであろうこの映画を観てきて、
好き勝手言っちゃってるということをご理解のうえでお読みいただきたい。

今回、実は試写会にいってきた。人生初試写会。
こんなに映画観に行ってるのになんで試写会行かないの?
って感じるかもしれないけど、試写会は大抵映画館ではないところで
行われるから、映像音響共に劣悪だし、なにより混んでいる。
あと、やっぱ映画は金を払って観なくちゃいけないよ。
金払ってるからこそ、文句を言う権利だって発生するんだから。
嘘です、嘘つきました。本当は応募するのが面倒くさいからです。
試写会の券が勝手に送られてくるなら喜び勇んで参ります。
今回も友人の誘いということでもちろん応募なんぞしてません。

試写会にそこまで熱心に行きたいとは思わないってのは事実なんですけどね。
ただ、今回は都心の試写会の御利益って奴で舞台挨拶付き。
中村獅童と小西真奈美に会えました。試写会も悪くねえなってちと思った。
コニタンは流石に美しかったね。あまりの美しさになんか一瞬ボッと
のぼせた気がしたんだけど、ありゃただのインフルエンザの
予兆だったんですね。(゚∀゚)。

映画の内容は11本のショートストーリーを組み合わせたオムニバス形式。
まあ総じて思ったよりも良い出来でした。
時流なのか泣ける映画ですとか宣伝してやがったので、泣けよ系の映画かと
思っていたんだけど、エンターテインメント性の高い作品が多く、きっちりと
笑かしてくれました。ただ、やっぱり最後は泣かす系にシフトしてしまって、
全体としてのバランスを逸してしまった部分もあったので、なんとも惜しい感じもあり。
「いぬのえいが」なんていうタイトルで犬出まくりですから、マーケット的には
犬好きターゲットな感じですけど、別にいぬが好きじゃなくても十分楽しめる出来です。
ショートストーリーオムニバス系では良い出来の部類に入る映画かと思われます。
それなりにオススメです。

監督/犬童一心(ジョゼと虎と魚たち死に花)、黒田昌郎、祢津哲久、黒田秀樹、佐藤信介(LOVE SONG修羅雪姫)、永井聡、真田敦
脚本/佐藤信介、山田慶太、永井聡
出演/中村獅童、伊東美咲、天海祐希、小西真奈美、宮崎あおい、佐藤隆太、乙葉、荒川良々、川平慈英、佐野史郎、渡辺えり子、吉川ひなの、木村多江、清水美那、松岡璃奈子、石村良磨、管野莉央、戸田恵子、利重剛、田中要次、高橋克実、北村総一朗
 
 
 
 
 
<以下ネタバレ>
 
 
 
 
 

●11本それぞれの出来
11本のショートストーリーそれぞれを順番にサクッと

「A Dog's Life:good side」★★☆
オープニングのアニメ作品。どうということもなく、内容もいたって普通。
導入としては無難な落としどころではある。

「うちの子No.1」★★★
インパクト重視の「いぬのえいが」ワールドへの導入ストーリー。
ミュージカルというタッチはいいんだけど、カメラがあまり面白くない。
それでもショートストーリーらしく、ひなののビジュアルで落としたし、テーマ性なども
実質一番手としては手頃なので及第点。

「CMよ、どこへ行く」★★★★
全体的にも大きく影響を与えている秀作コメディ。
監督もCM業界の人なので、誇張されているとはいえ
悲哀もそこはかとなく感じられる(笑)
キャストも一番豪華な作り。なんといっても伊東美咲の使い方が絶妙。
正しき伊東美咲使用法ここにあり。海猫なんてやってる場合じゃないよね、まったく。

「ポチは待っていた/思い出」★★★☆
子役男子の部のエースが神木隆之介なら、子役女子の部エースは管野莉央です。
とか言い張ったりはしないけど、やっぱり売れっ子だけあって安定してるね。
(映画セカチューで柴咲の子供時代をやってた子)
石村良磨がぎこちないのは中村獅童の子役ってことで、むしろマッチしてる。
ストーリーとしてはありきたりだけど、郷愁感は悪くない。

「恋するコロ」★★★★
コロの声優に荒川良々を起用するというナイスキャストに感動したので、
おまけで★4つ。まあ造花のくだりなどなどネタも悪くないし、
演出も場面の切り替えが小気味よくて、リズム良く観ることができた。

「ポチは待っていた/唄う男」★★★
元宝塚スターの天海祐希とミュージカルスター?川平慈英による
これまたミュージカルテイストのコメディ。2本もミュージカルテイストがあるのは
ちょっと珍しい。内容は凡庸。ポチも無理矢理絡ませた感ありあり。
あと、時間軸的にこのポチとメインのポチとは同一犬じゃないんだよね?
基本ポチ関連は夢落ちだらけなので、こんなとこツッコミいれても
仕方がないのは重々承知しておりますけど。

「犬語」★★★☆
ナイス小品。短い時間で田中要次だけで落とす。
小休止クッション作品としてはベストに近い。
バウリンガルのこういう使い方許しちゃうメーカーの懐の深さもいい。

「ポチは待っていた/病院」★★★
キャストも地味だし、まったく持って地味な作品。
そして夢落ち。ビバ夢落ち?

「ポチは待っていた/空き地」★★★
この映画で一番盛り上がってもいいはずのストーリーなのだけど、
今ひとつ感たっぷりである。他のストーリーの前振り、映画全体の構成の面
での問題もある。そもそも「ポチシリーズ」は目立たなくても良い中庸を担う作品
だと解釈すればこれでいいのかなという気もする。でも、そうすると今度は
全体構成への不満がさらに増すんだけど、それはまた別の話。
そしてこれまた夢落ち。夢見がち。フィールドオブドリームスを思い出す画だった。

「A Dog's Life:bad side」★★☆
せっかく楽しくみてきたのに、終盤も終盤でストレートに説教臭いストーリーのご登場。
アニメでやっても説教臭さは変わらない。アニメを用いて、しかも比喩表現してるから
リアリズムがない分中途半端なので、いっそう性質が悪い。げんなり。

「ねえ、マリモ」★★
ラストを飾る作品。見終わったときにどっとため息。隣の宮崎あおいファンもため息。
はっきりいってひどい出来。映画のラストはその作品の全体の印象に大きく関わる。
こいつを最後に観せられたら、せっかくのエンターテインメントが台無しである。
別に最後に泣けよ系をもってきたのが悪いとか言ってるのではもちろんなく、
単純にストーリーも演出も酷いと思うだけ。ストーリーは犬を飼うことの
悲哀を描くのはいいとして、その安っぽい展開と最後のやっぱりまた飼いたいへの
つなぎ方が意味不明。というか犬の気持ちを勝手に代弁しているそのエゴイズムを
僕は受け入れることはできない。
犬好きの人がこの話をどう解釈するのかは実に興味深いところ。
あと演出もひどい。ずっと音声なしでテロップだけで展開する演出が本当にくどい。
CMで15秒とかの尺でやるのなら許せるやり方だけど、こんなに長々と使われては。
しかもやっと音声入ったと思ってからの演出も実に酷い。宮崎あおいが
こけたところとかありえない。僕には良いところを探すことができなかった作品。
でもまわりでは号泣してる人も多数いた。最後の最後で犬好きじゃないのが
裏目に出たらしいと思いこんでおく方が平和なのか。

●全体としての構成

全体的に観て、コメディテイストの作品はどれも完成度が高い。
一方でメインを構成すべきポチシリーズはどれも凡庸であり、
ラストを飾る泣けよ系作品の出来は酷い。
おかげで映画全体の印象を実体以上に悪くしてしまった気がする。
これは作品の並べ方で、十分改善できたのではないかと思う。

11作品を流れた順に、そのテイストを並べてみると
喜→笑→笑→懐→笑→笑→笑→しんみり→しんみり→説教→涙
となる。
徐々に悲しい方向に持って行って泣かすという
完全に泣ける映画ですよ形式になってしまっている。
終盤のしっとり系泣かす系作品の出来が良ければ、
この構成でもまったく問題なかったんだろうけど、
実際はコメディの方が圧勝の出来だったので、
なんとも失速感のあるバランスの悪い構成になってしまった。

特に「ねぇ、マリモ」は作品テイストも出来も浮きすぎているし、
オープニングアニメ「A Dog's Life:good side」の続きである
「A Dog's Life:bad side」が直前で流れるため、どう考えても
映画が一回終わってしまった感があった。事実「A Dog's Life:bad side」が
流れたとき席を立とうとした人多数。そりゃこの構成なら映画が終わったと
勘違いしてもまったくおかしくない。
構成としては「A Dog's Life:bad side」と「ねえ、マリモ」を「犬語」のあと
ぐらいにいれて、そのあとこの映画の中心ストーリーである
「ポチは待っていた/病院」「ポチは待っていた/空き地」で締めて、
最後に新たに三本目のアニメを「A Dog's Life:future side」とでも称して作成し、
楽しそうテイストで終われば良かったんじゃないかなと。
たとえオムニバス映画であっても、作品の順番で全体の印象は変わってしまう。
今回は特に「いぬ」という共通テーマがあっただけに、全体構成には
もう少しこだわっておくべきだったかもしれない。

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Comments

体はもう大丈夫すか?お大事に 犬好きです.家に2匹飼ってます でも 映画館には行かないな・・・
月曜 の夜に「クイール」やってたんすね 鬘カブッタ辺りから見たのですが ジャストフィットしてて 見た目面白かったです。オープニングのコロコロの赤ちゃん時代見逃して残念です。

Posted by: い | Tuesday, March 22, 2005 at 13:26

「ZOO」はご覧にならないんですか?

Posted by: 通りすがり | Tuesday, March 29, 2005 at 15:34

ねぇマリモは
大勢の方にウケがいいようですね。
私も、正直、昔飼ってた犬のことを思い出しホロリとしました。

小ズルイかんじがして、ちょっとイヤでした。

Posted by: chishi | Tuesday, April 19, 2005 at 15:32

>いさん

クイールまだ観てないんですよ。ちょっと観てみようかな。いぬのえいがはレンタルで
十分です。

>通りすがりさん
ZOO観に行こうと思っていたんですが、
友人がつまらんといってたのでレンタルで
すますことにしました。元々ホラー系苦手
なのもあるんですが・・・

>chishiさん
やはり小ずるい感じしますよね。あそこまで
あからさまに泣け泣け攻撃されると、ひいて
しまいます。

Posted by: とと | Sunday, May 08, 2005 at 22:48

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